百合百合しい乙女たちの二次画像
いろいろ詰め合わせ。
【おまけの百合小説】
登場人物&あらすじ
第1話
7
……眠れない。
すぐ眠れるだろうと目を閉じたものの、寝つけないまま私は再び目を開けた。
あれからずっと、朋花は私の首筋に唇を押し付けている。
目を閉じると、その艶めかしい感触と、優しく吹きかかる生温い息で、眠れるどころかどんどん目が冴えてしまう。
鼓動が落ち着くことはなく、冷えていた身体は『温かい』という段階をあっさりと通り過ぎ、微熱を帯びていた。
どうしよう、このままじゃ眠れないよ。
私、レズじゃないのに。
混乱する頭の中で、自分に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
しかし、そんな言葉は何の意味も持たなかった。
身体全体にぼんやり感じていた熱は、次第に腹部の方に集中するように降りてきた。
なんで……
コントロールできない自分の身体に、ますます焦りが募る。
とにかくこのままじゃ、身体も心もどうにかなってしまう。
寝ているはずの朋花の腕は、きつく私の身体を抱き締めて、離す気配がない。
とりあえず、体勢を変えなきゃ。
もぞもぞと身体を動かして、仰向けになる。
手に朋花の肌が触れた。
今まで男性とのSEXだって数少ない経験しかしていないけど、それとは明らかに異なる柔らかく、滑らかな感触だった。
なんとか仰向けになると、隣からふわっと甘い匂いがした。
朋花の匂い?
心地よく、甘美な匂いを感じていると、不意に耳に息がかかり、身体がびくっと震える。
同時に思わず漏れそうになった甘い声を、ぐっと飲み込んだ。
だめ、耳は……
抵抗しようとして、身体から力が抜けていることに気付いた。
朋花の顔は、すぐ隣にある。
スースーと吐き出される息が耳にかかり、そのたびに身体が震えた。
声を我慢するたびに、身体の奥に集まっていた熱が、下腹部の表面にじわりと漏れ出てくる。
「……朋花、起きてよ……お願い」
「ん~、どうしたの?」
寝ぼけながらも目を覚ました朋花の様子に安堵した直後、今まで息を吹きかけられて敏感になった耳に、別の感触がした。
柔らかくて、少しだけ濡れた……唇?
「ふぁっ……! ちょっと、なにして……ッ」
「優羽の耳、おいし」
一瞬だけ唇の感触が耳から離れ、ほんの小さくささやかれた言葉。
それを頭の中で咀嚼する間もなく、ぱくっと開かれた口から生温かい吐息が耳にかかる。
そのまま朋花の上下の唇は、耳にまとわりつくように挟み込んでくる。
「やっ…! やめて……耳、だめなの…っ!」
やがて、唇の間からにゅるっとした異物が差し出され、耳に至近距離から水音が響く。
淫靡に濡れたそれは、私の耳をそっと撫で始めた。
愛撫。
だけど、それは今まで味わった、どこか乱暴なものと違って、限りなく優しく、私の秘められた雌の部分を解いて露わにするような、そんな行為。
舌が触れるたび、自分の身体が熱くなり、まるで自分のものじゃないかのようにびくびくと震えるのがわかった。
と同時に、自分の声じゃないみたいな声が、頭の上の方から突き抜けるように外に出ていく。
やだ。
なんで……私……こんな……
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