寝転がって抱き合い、キスしてる百合画像、他

【おまけの百合小説】

登場人物＆あらすじ


１


「お客様、申し訳ございません。こちらのお客様で満室になってしまいまして……」


ロビーにできた行列を見た時から、なんとなく嫌な予感はしてた。
でも、何も私の目の前で満室にならなくても……

従業員のお兄さんをすがりつくような目で見たけど、そんなことで部屋が空くはずもなく。

このホテルに着いた頃、天が破けたようにドカドカと降り注いでいた雪。
今はそこに風も加わり、猛吹雪になっている。
暖房で曇ったガラス戸越しでも、その天候の異常さはよくわかる。


またあそこに戻らないといけないの……？

せめてロビーで夜明かしを。


そう願って口を開きかけた。
でも私の声が発せられるよりも、別の女の子の声が耳に届く方が少し早かった。
声の主はさっきまで私の前に並んでいた女の子だ。


「あ、じゃあ私、この子と一緒に泊まります。いいですよね？　外、あんなだし」