夏だってぎゅーしたい！　愛の溢れる百合ハグ、他

【おまけの百合小説２】

登場人物＆あらすじ

第１話



１１





もうやだ……



半泣きの目で女を見たけど、彼女はこっちを見もしない。


露わになったアタシのアソコに、ゆっくり顔を近づけて……






「あぁぁ……やだ……！　あぁんッ」



アソコに感じたのは、熱く濡れた唇。

柔らかくて、そこだけ別の生き物みたいに淫靡に蠢いて。



いつの間にかカズキの手が離れ、口が自由になっていた。

でも、アタシの口からは悪態も、叫び声も出ない。

漏れ出るのは、甘い甘い嬌声だけ。



「やっ……だめ…。汚い……から…」



「綺麗ですよ。すごく」



下の方から女の子の声が聞こえた。

しかし、すぐにまた声は止み、部屋にはぴちゃぴちゃと水音だけが響く。

耳を塞ぎたくても、口を塞ぎたくても、何もできない。

アタシは、もう快楽に身を委ねることしかできなくなっていた。


熱い……

彼女の唇が触れた箇所が、火傷しそうに熱を帯びる。

優しい刺激が加わるたび、全身が痙攣し、汗が吹き出す。



クンニはもともと苦手で、男にもさせたことがほとんどなかったのに。


どうして今日はこんなに気持ちいいの……？



「んっ……あぁ……。そんなに舐めちゃ……だめ…ぇ」



「すげぇ気持ちよさそうじゃん」


すぐ近くにいるはずのカズキの声が、遠くから聞こえた感じで頭に響いた。

どんどん昇りつめるに従って、頭の中が白くぼんやりしてくる。